狂犬病について詳しく解説!

ちゃちゃちゃちゃ
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狂犬病は人にも感染する病気なので、多くの人に認知されています。しかし、聞いたことはあるけど具体的にはどんな病気なの?という人も。そこで今回は、狂犬病について詳しく解説します。


目次

狂犬病ってどんな病気?

狂犬病ウイルスに感染することで発症する病気です。
フィラリアについての記事でも触れましたが、狂犬病も人獣共通感染症のため、人を含めた全ての哺乳類に感染する恐れがあり、どの哺乳類でも致死率はほぼ100%と、とても恐ろしい病気なのです。

 

原因

狂犬病ウイルスは感染した動物の唾液中に存在し、他の動物に噛み付くことで感染していきます。
傷口からウイルスが体内に侵入し、末梢神経や中枢神経などへ広がって障害を起こすのです。

 

症状

狂犬病の症状は、一般的にイメージされやすい攻撃的な行動が特徴の「狂騒型」と、その真逆、周囲の刺激などに対して反応が弱くなる「麻酔型」に分かれます。

犬の場合、約8割は狂騒型です。
狂騒型の症状は、3段階に分けられます。

1.前駆期

【症状】
・発熱
・食欲不振
・性格の変化
・異常行動 etc…

【性格の変化の例】
・普段人懐っこい犬が急に攻撃的になる
・攻撃的だった犬が従順になる etc…

【異常行動の例】
・暗い場所に隠れる etc…

2.狂躁期(2~4日程度)

【症状】
・顔つきが狂暴になる
・非常に攻撃的になる
・よだれを垂らす
・目が据わる
・常に吠える
・目の前にあるものに咬みつく
・水を異常に恐がる
・異物を食べる(小石などの食べ物以外のもの)
etc…

この狂躁期はまさに“狂犬”のような症状が現れ、様々な物に噛み付いて狂犬病を感染させていくため、最も恐ろしい段階と言えます。
また、狂犬病の特徴的な症状のひとつとして、水を異常に恐がることから「恐水症」ということもあります。

3.麻酔期(数日)

【症状】
・動けなくなる
・大量のよだれが垂れ流しになる
・痙攣
・昏睡
etc…

この症状が出ると数日で死に至ります。

 

また麻酔型は、「1」の前駆期の後、麻酔期の症状がみられ、発症から数日で昏睡状態となり、死に至るのです。

 

予防と治療

残念ながら現在、どの国の医療でも狂犬病に有効な治療法はありません。
人や犬をはじめとする全ての哺乳類は、発症すればほぼ100%死に至るため、狂犬病の感染を予防する他はないのです。

日本では、「狂犬病予防法」というものがあり、以下のことが義務付けられています。
・狂犬病予防注射を受けさせる
・飼い犬登録

予防注射を受けさせるのは1年に1回、生後3ヶ月以上の全ての犬が対象です。

しかし、健康でない状態の犬に予防注射を受けさせると、かえって危険な状態に陥ることも。その場合、獣医師の判断により予防注射やワクチンが免除されることがあります。

獣医師より「狂犬病予防注射猶予証明書」というものが発行された場合、狂犬病ワクチンは免除されます。
狂犬病予防注射猶予証明書が発行されるケースは、以下のようなものがあります。
・過去に狂犬病予防注射でアレルギーや体調不良などを起こしている
・重度のアレルギー体質
・闘病により体力が低下している
・高齢のため体力や免疫力が低下している
・がんなどの治療中または抗がん剤などの免疫抑制剤を使用している

狂犬病の予防注射はワンちゃんの命を守るもの。その予防注射を受けることで、大切なワンちゃんの命を脅かすことがあってはいけません。
以上のような場合や、それに近い症状がある場合は、獣医師に相談することをおすすめします。

数年前に亡くなった私の愛犬は11歳の時に急性膵炎にかかり、狂犬病予防注射・混合ワクチン・フィラリア症予防薬の全てを、獣医師の指示でストップしました。

 

飼い犬登録をしましょう

飼い犬登録と、飼い犬への鑑札と注射済票の装着も、飼い主の義務です。

飼い犬登録は、現在住んでいる市区町村ごとに行います。
犬の所有者を明確にすることで、どの地域にどれくらいの犬が飼育されているかを把握し、万が一狂犬病が発生した場合、その地域において迅速で的確な対応が取れるよう管理されているのです。

飼い犬登録をすると「鑑札」、狂犬病の予防注射をすると「注射済票」がもらえます。
この2つは、それぞれの義務をちゃんと果たしたという証明や標識になるため、愛犬の首輪にしっかり装着しておきましょう。

また、飼い犬登録を行うと、犬1頭につき1つの登録番号が振られます。
鑑札にはその登録番号が記載されているため、万が一迷子になった場合、捜索の手助けのひとつとなります。

 

ひと昔前までは、四角や楕円形の鑑札や注射済票が多かったのですが、最近では市区町村ごとに工夫されていて、ワンちゃんやハート、家の形など可愛いデザインのものが増えてきています。

日本の狂犬病の現状

赤の国と青の国、このふたつの違いが何か分かりますか?

この地図は、赤は狂犬病が発生している国、青は狂犬病が発生していない国を示しているのです。

狂犬病が発生していない国を「狂犬病清浄国」といいます。
全世界で狂犬病清浄国は、日本を含め、わずか7ヶ国しかありません。(2013年7月現在)

その地域は、日本、ハワイ、グアム、フィジー諸島、オーストラリア、ニュージーランド、アイスランドと全て島国です。
数少ない狂犬病清浄国である日本は、外から入ってくることを予防することが大切なのです。

海外に行く際は、その地域で狂犬病がどのくらい流行っているのか、どの動物に注意すればいいのかなど事前にしっかり調べましょう。

 

最後に

狂犬病は発症するとほぼ100%死に至る、とても危険な感染症です。
治療法はないため、しっかり予防することがとても大切です。

この記事を書いた人
ちゃちゃ

ボーダー・コリー2頭と暮らしています。動物看護士とペット栄養管理士の資格を保有しています。趣味は、愛犬と遊べる編みぐるみを作ることです。