【犬の写真を撮るコツ第7回】プロが教えます!絞りってなに? − 前編 −第7回

楽しむ

こんにちは!ビール大好き。写真大好き。ワンちゃん大好き。フォトグラファーのSBTです。

東京では先日雨が降り、桜の花が散ってしまうんじゃないかと心配でしたが、まだまだ見頃です!

さて、前回のワン・ショットでは構図についてご紹介しました。
【第6回】伝えたいものを明確にしよう

今回は、カメラの「絞り」についてのお話です。

みんな大好き「ボケ」

初心者の方でも「ボケ」という言葉は聞いたことがありますよね?

こんな感じで背景をぼかす撮影方法です。

何気ない写真ですが、ボケを作るだけでいい感じの写真に見え、日本人は特にボケが大好きだと言われています。

世界の共通語として英語で「Bokeh」と書いて「ボケ」と読むのですが、英語での正しい意味は「Out Of Focus」。
つまりボケとは、 “フォーカス(ピント)がずれている”ということ。

ボケを作るには

どのように撮影すれば、ボケが作れるのでしょうか?
その答えはとてもシンプルで、「絞り」を調整すれば簡単にボケを作ることができます。

引用:CANON(http://cweb.canon.jp/ef/l-lens-j/technology/

レンズの中には、写真のような「絞り羽根」という部品が入っています。
この部品がいわゆる「絞り」で、これを調整することで “被写界深度”というものが変化するのです。

被写界深度とは、ピントが合っている範囲の事。
深ければ範囲は広く、浅ければ範囲は狭い、という事を示します。

基本的には、絞り羽根を閉じると被写界深度は深く、開くと被写界深度は浅くなります。

まとめると以下の通りです。
・絞り羽根を閉じる → 被写界深度が深い = ピントのある範囲が広い
・絞り羽根を開く → 被写界深度が浅い = ピントのある範囲が狭い

絞り羽根を操作する

絞り羽根を操作するには、カメラの「F値」を変更しましょう。
F値の「F」は、「Focus」の「F」を指します。

この値を変更してください。

撮影モードが「Auto」や「シャッタースピード優先モード」などの場合はF値を変更できないので、「絞り優先モード」や「マニュアルモード」など、F値を変更できるモードに切り替えましょう。

F値を大きくすれば被写界深度が上がり、小さくすれば被写界深度は下がります。
「F値」が小さい = ピントの合う範囲が狭い = ボケやすい
「F値」が大きい = ピントの合う範囲が広い = ボケにくい

思ったようにボケない

ボケの作り方を覚えたところで、早速撮影!
しかし「そんなにボケない!」なんてことはありませんか?

これには、以下の二つの要因があります。
・被写体同士(ぼかしたい背景または前景)の距離
・レンズの性能

<被写体同士の距離>
カメラからの距離によってピントの合う範囲が変わります。つまり、ピントを合わせたい被写体と、ぼかしたい被写体の距離が充分でないと、求めるボケは作られないということです。
もっと大きなボケが欲しい時は、距離を離してみましょう。

<レンズの性能>
レンズごとに、元々扱えるF値が決まってます。
より大きなボケを作るためには、小さなF値を設定できるレンズを手に入れるしかありません。
そのようなレンズは高価なものが多いのですが、なかには安価なレンズもあります。予算に応じたレンズを探してみましょう。

まとめ

カメラの絞りについて、前編はボケを中心にご紹介しました。
このボケのお話ですが、実は前回の「伝えたいものを明確にしよう」にも通じるところがあって、被写体にしっかりピントが合い、それ以外はボケていると、伝えたいものは明確になるわけです。

後編では、F値を大きくしたボケの少ない撮影方法についてご紹介します。

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写真で人生は豊かになると信じてやまない、関西生まれ東京在住フォトグラファー。

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