6.ドッグフードの選び方

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毎日の食事は、市販のドッグフードをあげている方がほとんどですよね。 ドッグフードには「ペット安全法」って言う愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律があって、それに基づいて使用原材料をすべて表示する義務があります。それ […]


毎日の食事は、市販のドッグフードをあげている方がほとんどですよね。

ドッグフードには「ペット安全法」って言う愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律があって、それに基づいて使用原材料をすべて表示する義務があります。それと、ペットフード公正取引協議会って言う機関の基準を満たしているものには「総合栄養食」という風に表示されているんです。なのでこの表示を確認し、原材料をよくチェックして年齢や体質、体調に合ったものを選んであげましょう。

 

原材料の見方を知っていますか?

使われている材料の多い順に、成分表の部分に並べられて記載されているんですよ~。

犬にとって、最も大切な栄養素は動物性タンパク質です。なので、肉類が先頭に記載されているものが安心なものってことになります。でも、肉類が多く含まれているフードでもあまり安いものは要注意です。ある意味、これは人間と同じかもしれませんね。なるべく値段のランクを注意するとともに、添加物や香料が添加されていないものを選ぶことをお勧めします。

保管方法にも注意が必要です。せっかく厳選したドッグフードでも保管方法が間違っていると、劣化が進んでしまいます。

まず賞味期限をチェック!保存料の少ないものは劣化が早いので、なるべく早めに消費しましょう。そして冷暗所で保存!ドライタイプでも開封後は徐々に劣化していきます。なるべく日の当たらない涼しい場所で保管するのが良いですね。ウェットタイプやセミモイストタイプは、ドライフードに比べて劣化のスピードが速いです。開封後は、すぐに冷蔵庫に入れるか、早めに使い切るようにしましょう。

 

フードを選ぶチェックポイント

 1. 原材料をチェック

成分表示がきめ細かく書かれているものは信頼できます。元の原料がわからないようにした肉副産物・肉粉(ミールやパウダー)を使用しているものは避けたほうが良いですね。

肉副産物・肉粉(ミールやパウダー)は、

Dead(死んだ動物の肉)
Dying(死にかけた動物の肉)
Disabled(身体の一部に障害のある動物の肉)
Diseased(病気の動物の肉)

の頭文字をとって4Dと呼ばれ、人間の食品には使えないくず肉を増量したり、コストダウンするために使っています。

一方、
・大豆やトウモロコシを主原料として使用していないもの
・穀類として「粉」や「ミール」ではなく、全粒粉を含んでいるもの
・コーングルテンととうもろこしのように、種類が同じ材料であっても名前を変えて上位に表示していないもの、これらは原材料が信用できておススメめです。

 

 2. 添加物をチェック

色鮮やかで日持ちのするドッグフードは、確かに便利で食いつきも良いかもしれません。でも、それは「人工的に作られた不自然なおいしさ」なのです。天然のものだからと言って安心できないものもあります。

それは、成分の抽出の際に発がん性のある溶剤を使っているケースがあるからです。

代表的なものをあげておきますね。

【酸化防止剤】 エトキシン・BHA・BHT
【着色料】 赤色3号・赤色40号・赤色102号・赤色105号・青色2号
【甘味料】 ソルビトール・キシリトール・クリシリジン・アンモニエート・ビートパルプ・コーンシロップ
【その他】 亜硝酸ナトリウム(発色剤)・プロピレグリコール(保湿剤)・ソルビン酸カリウム(合成保存料)

上記の食品添加物を使っているものは、避けたほうが安心です。どれも人間用に使用するときは、人体に危険がないように使用量が厳しく決められているものなのです。

甘味料の中のキシリトールに至っては、犬にとって危険な食べ物にもあげられているように、添加物はあくまでも人間目線で添加したと考えざるをえませんね。

 

 3. 原産地をチェック

「犬はペットではなく家族の一員」と考える欧米先進国と日本とでは、ペットフードに対する規制の厳しさが違います。日本ではペットフードは人間の食べるものとは異なり雑貨に分類されちゃうんです。そのため規制が緩く、人間には禁止とされる添加物もドッグフードに使うことは許されています。「無添加」と表示されていても、必ずしも人間の食べものと同じ意味ではありません。その点「犬はペットではなく家族の一員」と考える欧米先進国のものは、表示通りの原料を使っているので安全なものが多いのです。

しかし、船のコンテナに積まれて長い時間かけて運ばれてくる間に品質が劣化することも十分に考えられます。また、普段から粗悪な食料品を製造している国のものは注意が必要です。人間の食べ物でもそうですが、製造工程がいくつかにまたがっていた場合、最終加工が行われた国が表示されてしまいます。

例えば。。。。

アメリカで原料を仕入れて、中国で1回目の加工をして、日本で最終仕上げをすると言ったフードは、国産って言えちゃうってことです。

心配ならばメーカーの「お客様相談室」に問い合わせるのもよいでしょう。

フードの選び方

 1. タイプによって選ぶ

 

大きく分けて3つのタイプがあります。

①ドライ:水分が10%前後で歯ごたえがあり、保存がききます。

②セミモイスト:水分が25~35%で肉の食感が残っています。保存はドライよりもやや短くなります。

③ウェット:水分が75~80%で、食欲のない時や水分補給の苦手な犬に向いています。開封後は傷みやすいのですぐに使い切りましょう。

一般的に、ドライ・セミモイスト・ウェットの順に値段も上がります。食欲が落ちてきたときなどは、食事に変化をつけるために違うタイプのものを選んであげてくださいね。

 

 2. 年齢によって選ぶ

①パピー(幼犬)向け:小型犬は生後1年、大型犬は生後1年半ぐらいまでの必要摂取栄養素の多い時期にあげるもの

②アダルト(成犬)向け:約1~7歳までで、成犬のからだを維持するのに十分な栄養素を配合したもの

③シニア(老齢犬)向け:7歳以上からの老齢犬に適した栄養バランスを考えたもの

この3つが大まかな区分けになります。からだの成長によって必要な栄養素や量が違ってきます。年齢に応じたドッグフードを選ぶようにしましょう。

幼犬は成犬に比べると2~3倍のエネルギーが必要と言われています。特にタンパク質・カルシウム・リンは成長に欠かせない栄養素です。

からだが出来上がっている成犬は、成長期の幼犬に比べて必要なエネルギーは少なくなります。幼犬の時と同じようにごはんをあげていると肥満になってしまいます。運動量や体格に合わせて量を調整してあげましょう。もし肥満になってしまったら、脂肪分を抑えた肥満用のドッグフードもあるので、切り替えるのも良いと思います。

妊娠している場合にも注意が必要です。妊娠後期(5週目~)からは、通常の2~4倍のエネルギーが必要になります。高カロリーで消化の良いものをあげるようにして、特にカルシウムやリンといったミネラルを多く含む妊娠・授乳期用のフードで、積極的に栄養を補給するようにしてあげてください。犬はしゃべれないので、おなかの中の赤ちゃんを守るのも私たち人間の役目ですね。

高齢になると成犬だった維持期に比べて、必要とする栄養素は1/3程度に減ります。なので、脂肪の多い食事は肥満や高血圧など、病気の原因となるので控えたほうが良いですね。老化によって骨や肉(筋肉)が衰えてきます。その衰えをなるべく進行させないために、タンパク質の必要量は増えるので、より良質なタンパク質を含むドッグフードを選んであげましょう。老齢犬用のドッグフードの中には、関節を動かしやすくする成分「コンドロイチン」を含むものもあり、おススメです。

 

3. 犬種によって選ぶ

食べやすい粒の大きさであれば「総合栄養食」と表示されているもので、どの犬種でも大丈夫です。しかし、犬種よって特徴はいろいろ。。。。。胴が長い犬もいれば、足の長い子もいます。身体の特徴が違えば必要な栄養素もいろいろ変わってくるのです。最近は犬種別に必要な栄養素や食べやすさに配慮したドッグフードも開発されています。どの犬種も必要な栄養素は共通していますが、犬種によってかかりやすい病気・不調をもっているんです。

いくつか例をあげてみますね。

【ミニチュアダックスフント・ウェルシュコーギーなど、長い胴の犬】
足腰の関節に負担がかかります。肥満になるとさらに負担がかかってしまうため、低カロリーに設定されていたり、体をしっかり支える骨格と関節のために、グルコサミンやコンドロイチンが配合されています。

【チワワ・パピヨン・ヨークシャーテリアなど、骨が細い犬】
ソファから飛び降りただけでも、骨折する危険があります。強い骨を維持するために、カルシウムとリンが多めに配合されています。

予防医学の観点から犬種の特徴に合わせて栄養素を調整したり、サプリメントを配合しているものもあります。

 

 4. 体調や健康状態に応じて選ぶ

体調や健康状態に応じてドッグフードを変えるときは、1日で変えるのではなく、今までのドッグフードと混ぜながら1週間ほどかけてゆっくりと変えていきましょう。また、人間と同じようにカロリーをチェックすることも大切です。生活習慣病や肥満防止のためにも、表示されているカロリーの量を一日あたりで計算し管理しましょう。人間といっしょで太りにくい仔・太りやすい仔、コレステロール値が上がりやすい仔・そうでない仔など、個性がありますので、ごはんをあげっぱなしというのではなく、数日置きにチェックしてあげてくださいね。

犬は必須脂肪酸(飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸)を体内で合成できません。機能性食品・サプリメントを混ぜてみる、免疫力をアップさせる亜麻仁油などを極少量かけてあげてみるのもよいでしょう。

柔らかいタイプのドッグフード(モイストタイプ・ウェットタイプ)は、歯垢がたまりやすい傾向があります。歯垢がたまると口臭の原因となるだけでなく、歯周病の原因になります。柔らかいタイプのドッグフードをあげる時には、歯垢除去の効果があるデンタルフードやおやつを合わせてあげるのも良いですね。

外国産・国産に限らず、原料を吟味して作っているドッグフード・信頼性を求めるのであれば「安いものに良いものはありえない」と考えるのが妥当でしょう。

愛犬の年齢や体調に合った信頼できるドッグフードを主食に選び、おかずとして手作りのちょい足し食材や、サプリメントなどの栄養補助食品を使い、バランスのとれた食事にしてあげたいですね。