2.必要な栄養素と役割

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犬も猫も、もともとは肉食動物なんです。必要な栄養素はほとんど人間と同じですが、人間は草食に近い雑食、犬は肉食に近い雑食なので、犬にとって必要な栄養素の量や質は少しずつ変わってきます。 6大栄養素である①たんぱく質 ②脂肪 […]


犬も猫も、もともとは肉食動物なんです。必要な栄養素はほとんど人間と同じですが、人間は草食に近い雑食、犬は肉食に近い雑食なので、犬にとって必要な栄養素の量や質は少しずつ変わってきます。

6大栄養素である①たんぱく質 ②脂肪 ③ 炭水化物 ④ビタミン ⑤ミネラル ⑥水について解説します。

犬も猫も、もともとは肉食動物なんです

でも、人間といっしょに住むようになってから食べ物を分けてもらうようになり、人間と同じような雑食に近づきました。なので、犬は猫と比べるとご飯のような炭水化物を吸収してエネルギーとして使えるようになったり、人間がそうであるように、βカロチンを体内でビタミンAに変化させて使うことができるようになったんです。(*人参など野菜に多く含まれるβカロチンは、人の体の中にビタミンAが足りなくなるとβカロチンからビタミンAに体内で使える状態に変化します。)

犬にとって必要なのは

① タンパク質
② 脂肪
③ 炭水化物

の3つです。この3つはなんとなく聞いたことがありますよね^^ 人間にも不可欠なものです。

それに
④ ビタミン
⑤ ミネラル

もちろん⑥水も大事な要素の一つになります。すべて合わせて6大栄養素ということですね^^

必要な栄養素はほとんど人間と同じですが、人間は草食に近い雑食、犬は肉食に近い雑食なので犬にとって必要な栄養素の量や質は少しずつ変わってきます。肉食のオオカミが先祖だったことを考えると、食べ物を食べた後の消化のメカニズムが違うのは当然ですよね~。

① 【タンパク質】 どんな働きをしているかわかりますか?

むか~しむかし、まだ小学生だった頃、給食の献立表に「血や肉になるもの」って言う欄にお肉やお魚、お豆腐などのタンパク質が書かれていたことをなんとなく覚えていると思います。

犬も同じです!

筋肉・血液・内臓・皮膚、そして被毛などを作るのにとても大切な栄養素になります。しかも、もともと肉食動物だったので、人間の約4倍のタンパク質量が必要なんです。

ここでちょっとタンパク質の説明をしますね^^

タンパク質ってひとことで言っちゃっているけど、、、、、実はアミノ酸っていう成分の集まりなんです。1つのタンパク質はいくつもの種類が違うアミノ酸から出来ていて、このアミノ酸の組み合わせは

・人間にとってバランスの良い組み合わせのもの
・犬にとってバランスの良い組み合わせのもの
・猫にとってバランスの良い組み合わせのもの

など、、、生き物によってそれぞれ違うんですよ~。
なので、ちゃんと「犬にとってバランスの良い組み合わせ」のタンパク質をあげることが重要になります。タンパク質が足りなくなると元気がなくなったり、痩せてしまったり、毛に艶がなくなってしまったりします。

その逆で、あげる量も多ければよいというものではなく、タンパク質を摂り過ぎれば肝臓・腎臓を悪くする原因にもなります。

人間でいうと生活習慣病的な感じですかね~。

② 【脂肪】 皆さんご存知の通り、脂肪はカロリーが高いです!

なので、犬が活動するためのエネルギー源になります。その他に脂溶性ビタミンの吸収をするのを助けたり、食べ物にコクと旨味を付け足す効果もあるんです。(*脂溶性ビタミンについては、【ビタミン】のところでご説明しますね。)

犬は人間よりも脂肪を多く必要とし、効率よくエネルギーとして体内で燃やすように出来ています。脂肪が多い食べ物は犬もよろこんで食べます。美味しいんだね~、きっと!

でも、あげる時のバランスがやっぱり大事です。

過剰にあげてしまうと肥満の原因になるし、下痢になる可能性もあります。

また、少なすぎると体重が減ってしまって毛の艶がなくなったり、赤ちゃんが出来にくくなったり、皮膚病の仔は、治りにくくなったりするので注意してあげてくださいね。

 

③ 【炭水化物】 お米や小麦などに多く含まれています

糖質ダイエットって言葉からも、炭水化物がどんなものに含まれているかって想像できますよね~。炭水化物は「糖質」+「食物繊維」=「炭水化物」という風に構成されていて、人間の大切なエネルギー源となっています。

もともとは肉食だった犬は、肉に含まれるタンパク質や脂肪を主食にしてエネルギーにしてきましたが、人間と暮すようになって炭水化物を含んだ穀物や野菜も食べられるようになりました。(これが肉食傾向の強い雑食性動物って呼ばれる所以です。)

現代のドッグフードには米や麦・とうもろこし・豆などの穀物も配合されています。なぜかと言うと、炭水化物に含まれる繊維質が便通をスムーズにする働きもするからです。

もちろん他の理由もあるとは思いますが。。。。

ただ、たくさんあげすぎると炭水化物の「糖質」の部分が体内で脂肪に変わるので、肥満の原因になってしまいます。

 

④ 【ビタミン】 体をスムーズに動かすために、とても重要です

機械で例えると、潤滑油の役割をするのがビタミンになります。

ビタミンは大きく2つのグループに分けられます。ひとつは、脂肪に溶けて体に吸収される「脂溶性ビタミン」って言うグループ。もうひとつは、水に溶けて体に吸収される「水溶性ビタミン」って言うグループです。

脂溶性ビタミンは、

・ビタミンA
・ビタミンD
・ビタミンE
・ビタミンK

水溶性ビタミンは

・ビタミンB群
・ビタミンC

(ビタミンB群って言うのは、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種をまとめて、ビタミンB群って呼びます。)です。

健康な犬であれば、ビタミンCとビタミンKは体内で合成出来ちゃうんですよ!すごいですね~。(因みに人間は、ビタミンDだけ太陽にあたることによって合成できます。)でも、その他のビタミンA・B群・Dなどは、食事から摂るしかないので、気にかけてくださいね。

⑤ 【ミネラル】 必要量は本当に微量なのですが、なくてはならない栄養素です

なぜなら、体の調子を整えるのに重要な役割をしているから~!ただ、過剰摂取が害となるミネラルもあるので、バランスが重要ですよ。

ミネラルもビタミン同様、二つのグループに分けられます。ミネラルの場合、1日に摂取する量が基準になって2つのグループに分けられているんです。

ひとつめのグループは、主要ミネラル。

・ナトリウム
・カルシウム
・リン
・マグネシウム

化学の時間に習いましたよね~。

もうひとつのグループは、微量ミネラル。

こちらに関しては今回は触れずに、主要ミネラルについてちょっとだけお話します。

主要ミネラルの中で特に大切なのが、カルシウムとリンです。骨や歯をつくる材料のひとつでもあります。両方とも大切なミネラルなのですが、体の中で「カルシウム > リン」となっているのが理想です。簡単そうに見えるけど、肉食が多いとリンの方が多くなってしまい、カルシウムが少なくなりがちになります。

カルシウムが少なくなると、なんとなく想像がつくかもしれませんが骨が弱くなる原因になっちゃうんです。

これまた多すぎてもいけなくて、、、、多すぎると今度は骨軟骨症になったり、骨が再生するときに不完全になってしまったりします。

ん~、バランスって大事ですね。

大型犬が家族にいる場合は、特に気をつけましょうね。大きな体を支えるには丈夫な骨も必要ですから!

あともうひとつ、カルシウム・リンが体内で過剰になるとミネラルバランスが崩れて、マグネシウムが不足となる場合があります。マグネシウム不足になると、仔犬だと元気がなくなったり、筋肉の衰弱が見られたりするケースもあるようです。

 

⑥ 【水】 犬の体の半分以上を占めて、生きていくために不可欠です

 

犬は必要な時に必要な量を自分で飲むことができるので、健康であれば飲み過ぎを心配することはありません。いつでも新鮮な水を飲めるように準備してあげてね^^

ただ、水を飲む量がいつもに比べて異常に増えてきたときは、糖尿病などの病気が考えられるので早めに病院に連れて行くようにしましょう。